FPよもやまばなし

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こんなベンチマークが欲しい

日経ヴェリタスに、「投資家目線のベンチマーク」と題して、投資信託の運用成績の良し悪しに使われるベンチマークに対して、「なるほど」と思う提案が掲載されていました。

投資信託には一般的に「ベンチマーク」と呼ばれる、運用成績の良し悪しを測る尺度が使われます。

例えば、国内株式の投資信託であれば、”TOPIX”や”日経平均株価”といった国内株式の市場の平均値が、それに当ります。

投資信託の運用成績は、「絶対値として騰落率」だけでなく、「ベンチマークよりも、どの程度良かったのか、悪かったのか」についても評価されます。
(一部では、ベンチマーク対比の評価をしているにも関わらず、結果を掲載はしていないこともあります)

ベンチマーク対比の評価は、投資信託を運用するファンドマネージャの評価にもつながるもので、「市場の平均よりも良ければ、運用としては良かった」と評価されます。

昨年のように市場の平均が暴落したとき、「投資信託も暴落したが、市場の平均よりは下落しなかった」となれば、”運用成績が良い投資信託”となるわけです。

しかし、私たち投資家からみると、暴落しない投資信託でなければ、本音を言えば意味がなく、市場の平均と同じように下落しては、資産が減るだけです。

ですので、大切なのは「騰落率の絶対値」で、「プラス」であることです。

そして、もう一つの評価として、「国債」の利回りとの比較です。

例えば10年もの新規国債の金利は現在1.4%程度ですが、満期まで持ち続ければ、10年分の金利と元本が残ります。(ここでは税金を無視)
株式は、国債より大きなリスクがあるわけですので、国債の金利以上に株式の収益率が良くなければ意味がありません。

日経ヴェリタスは、1999年8月から今年7月までの10年間の運用成績を持つ投資信託(分配金再投資ベース)について調査しました。

この10年間生き残っていた投資信託は170本。
この内、10年後もプラスの収益率であったものは、25本。

更に、国債との比較。
10年前の国債の利回り2%を複利年率で2%以上となったものは、たったの12本。全体の7%。
(複利年率2%・・・10年後に元本が約1.16倍になります)

TOPIXは、この10年間で-37%となりました。
普通の投資信託の評価であれば、「-36%でも良し」とされるところです。

しかし、プラスを維持でき、更に年率2%以上であれば、立派なものです。
だからこそ、たったの12本になってしますのですが・・・


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こんなベンチマークが欲しい