先週末、ドルベースの日経平均株価が、昨年の「リーマン・ショック」前の株価に回復しました。
これは、このところの円高によるものです。
【円建て】
・今年 9/11 ・・・ 10,444円 -14.5%
・昨年 9/12 ・・・ 12,214円
【ドル建て】
・今年 9/11 ・・・ 115ドル +1.8%
・昨年 9/12 ・・・ 113ドル
【為替レート】
・今年 9/11 ・・・ 90.7円/ドル 15.9%円高
・昨年 9/12 ・・・ 107.9円/ドル
今年の4月以降の株高は、外国人投資家による積極的な"買い"によるものでした。
しかし、9月に入って円高が進み、円ベースの日経平均株価は、10,200円~10,500円をウロウロしてる間に、ドルベースでは、リーマン・ショック前に戻ってしまいました。
日本の株価を左右するのは、外国人投資家ですが、一旦は"達成感"が出ると同時に、現実の景気はまだまだ回復途上にありますので、逆に"割高"と見られる可能性があります。
実際、9月第一週は、外国人投資家は"売り越し"に転じました。
円高が進むと、株価は下がる傾向にあり、為替レートが90円を割りそうな円高勢いを見せる中で、日経平均株価は9/14は大きく値下がりしました。
このところの円高は、低金利がまだ続きそうなドルが売られているからであって、日本経済が強いから円が買われているわけではありません。
かつての"円キャリー取引"が、今は"ドルキャリー取引"に代わっているとの見方です。
金利の安いドルを借りて、金利の高い新興国通貨で稼ぐ取引方法です。
輸出が回復しないと日本経済の復活は厳しいのですが、円高が邪魔をします。