ＦＰよもやまばなし

資産運用の世界では「ポートフォリオ」という言葉が頻繁に使われます。
「資産構成」と言う意味で使われますが、これ以外で使われる場面として、デザイナーや写真家は作品をポートフォリオと呼ばれるカバンなどに入れて運ぶそうです。

リスクとリターンを考えた、有利な分散投資の組み合わせのことを、「効率的なポートフォリオ」と言います。
つまりリスク（投資の世界では「危険」ではなく「ブレ」と言う意味で使われます）に見合ったリターンがあれば、その資産の組み合わせは効率的であると言われるのです。
「リスクフリー」の商品と言えば一般的には「国債」や「１０００万円以下の預貯金」を指します。
こうした金融商品はリスクは無い代わりに、リターン＝金利も低いので、リスクとリターンが見合っているわけです。一方でハイリスク・ハイリターンの商品はと言えば、株式ですね。

このような様々なリスクとリターンを持つ金融商品を混ぜて分散投資をすることで、リスクとリターンをコントロールしようとするのが、ポートフォリオ理論と呼ばれるものです。

ＦＰはお客様の現状の資産構成を確認し、お客様が許容できるリスクの範囲で、よりリターンの高い商品を提案していきます。
「絶対に元本保証」と言えば預貯金か国債しかないわけで、これだけではなかなか資産を増やすことはできません。
「貯蓄から投資へ」と言われ続けていますが、リスクをとる人はまだまだ少ないですね。