ＦＰよもやまばなし

私達の生活では「金利」は切っても切り離せないものです。
お金を借りて「金利はタダでいいよ」と言われれば　とてもうれしいですよね。
でも「金利って何ですか？」と聞いて、キチンと答えられる人は多くないと思います。

そもそも金利はなぜ必要なのでしょうか？

１．お金を銀行などに預けると、一般的には利息が付きます。
当たり前のように利息は付きますが、預ける人はなぜ利息を求めるのでしょうか？
◆本来は使いたいのだが、お金を必要としている銀行に預けるのだから、「使いたいと言う欲望を我慢する」対価として金利を求める。
（この考え方は、預けるだけでなく、貸すという立場も同じ論理）

２．銀行などにお金を預けないで、自分で持ち続けるとします。（ﾀﾝｽ預金）
何年か経って、そのお金で好きなものを買おうとしたら、そのお金では買えなくなっていた・・・
◆世の中でインフレが起こり、物価が上昇していたら、タンス預金では買いたいものが買えれません。ですから、物価上昇分程度は金利を求めるわけです。

他にも金利の考え方はいろいろとあると思いますが、代表的な考え方を書きました。
しかし世界には、「金利」が禁止されている国もあります。

それは、イスラム国家です。「お金の貸借で金利をつけることは禁止」されています。
働くわけでもないのに、時間が経過するだけでお金が増えることは不当であるとされています。
ですので、イスラム国家では「金利」に替わる金融取引の概念があって、お金の貸借の間に「商品取引」「事業取引」をかませて、直接お金の貸借に見せない仕組みがあります。

ファイナンシャル・プランナーは「お金に働いてもらう」ことを訴えていますので、イスラム国家では仕事できないですね。