FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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日本の今年の経済成長率予測

今年度の日本経済(GDP)の成長率予測が改訂されました。

政府は4月に実質・名目ともに2.1%と予測したのですが、日銀は10月末に1.8%に下方修正しました。
しかし、民間の調査機関15社の平均は、名目1.1%、実質1.5%と予測しており、日銀見解よりも更に下回る見通しとなっています。

日銀にしても、民間調査機関にしても下方修正の大きな要因として、11/17の記事にも書いた「住宅着工減少」を上げています。建築基準法の改正は住宅だけでなく、工場、オフィスの建築にも適用されますので、様々な設備投資にも影響します。

こうしたことで、建築投資の減少は、経済成長の一角を占める設備需要の減少も招き、成長率の下方修正は余儀なくされます。

ところで、気になるのは、民間調査機関の名目成長率よりも実質成長率の方が高いことです。
簡単に言ってしまえば、名目よりも実質の方が高い場合は、「物価は下落している」とみなされます。逆の場合はインフレが起こっていることを意味します。

経済成長(GDP)は、「国内で新たな物、サービスがいくら作られたか」を測るのですが、物価が上がると新たなものが作られていなくても、経済成長したように見えてしまうので、物価上昇(インフレ)の分だけ差し引きします。

と言うわけで、物価が下落していると、名目成長率よりも実質成長率が高くなります。(1.1%-(-0.4%)=1.5%)

現在、ガソリンや食料(穀物)の物価は上がっているのに、めったに買わないデジタル機器の機能の進歩が、値段は変わらなくても、機能UPにより実質の値段は下がっているとみなされて、全体の物価は下落しているとされます。
そして、これにより経済成長率の実質は、名目よりも高くなるとされます。

ややこしいですね。
そんなに経済成長しているのかな?という実感と、物価は上がっているのに・・・と言う生活感とのギャップが、分かりにくくしています。



この記事へのコメント :
デジタル機器の機能の進歩というよりデジタル機器の値段が下がってるからでしょうね。実際すごい勢いで下がってますよ。
Posted by トモ at 2008年01月13日 05:05
トモさん、コメントありがとうございます。
確かに安くなっていますね。
機能UPと価格低下がダブルで効いていますね。
Posted by FP鈴木 at 2008年01月13日 09:37

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日本の今年の経済成長率予測