ＦＰよもやまばなし

サブプライムローン問題の余波で、アメリカの大学生が借りる学生ローンが借りられない事態が起き始めているとのこと。

アメリカの公立大学の１年間の学費は平均１万３５００ドル（約１４０万円、１０５円/＄）。
私立大学の場合平均３万５００ドル（約３２０万円）。

この内２０％～４０％を学生ローンで借りて、学費を支払っているようです。
この学生ローンの融資額が２００６年度に７８０億ドル（８兆２０００億円）もあったとのこと。

すごい金額です。

この学生ローンが、焦げ付きが増えているわけでもないのに、融資できない金融機関が増えているとのこと。

理由は簡単で、サブプライムローンと同じように、学生に貸したローンの債権を、転売して証券化し、投資家が買う仕組みとなっていたからです。

金融機関は転売した資金で、融資を繰り返す「自転車操業」をしていました。

しかし、サブプライムローン問題が起きて、証券化された学生ローンを買う投資家がいなくなり、転売できず、資金調達が困難となり、資金調達ができなくなって、学生が学費を借りられない事態となっています。

さすがに、アメリカ政府も教育に問題が起きては困るので、支援に乗り出しました。

サブプライムローン問題はアメリカ人の教育までも影響を及ぼしているようです。