
1996年公開のSF。
正統派の宇宙人侵略もの。
ストーリーの展開は古典的傑作「宇宙戦争」。
「宇宙戦争」で宇宙人が死滅したのは人類には無害でも、宇宙人には有害な、昔から地球に生息する"ウイルス"。
この映画は、そのウイルスを現代風にひとひねり加えていて、楽しめました。
圧倒的に巨大な宇宙船とその破壊力の前で、人類最強兵器が無力なところに絶望感が漂う一方で、枯れた技術であるモールス信号が有効であったり、
大統領が1991年の湾岸戦争の戦闘機乗りの英雄だったという点や、
キリスト教の牧師ではなく、ユダヤ教信者に救いを求める点や、
「エリア51と宇宙人」の都市伝説がうまく使われていて、思わずニヤリ。
ローランド・エメリッヒ監督は、娯楽映画作りのツボが分かった監督です。