FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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5月の株価は上昇、為替は円高に

5月の株価は上昇、為替は円高に

2017年5月末の日経平均株価は19,650円。
ドル為替レートは110.7円。

株価は2016年末比+2.8%上昇。為替は5.3%の円高。

5月1か月間では、株価は2.4%上昇し、為替は0.7%円高となりました。
1か月間の変動率(高値÷安値)は、株価は4.4%、為替は3.7%。

株価は5月16日に今年最高値の19,998円を付け、2万円の大台まであと一歩のところまで近づきました。
一方為替は、やや円高に傾き、株価の動きと為替の動きの連動性がやや薄れました
日本企業の円高耐性が出てきている、と思われているのかもしれません。

◆2012年12月に第2次安倍政権が誕生し、「3本の矢:アベノミクス」への期待から、株価は上昇、円安に。あれから4年5か月経ちました。

日経平均株価は2012年11月14日の”野田前総理の解散宣言”から+126.8%。

2014年は秋までは低迷していた株価も、同年10月31日に日銀が追加金融緩和を発表した直後から、円安が一気に進展し、同時に株高へ。

そして、2015年は株価は一時2万円台を回復したものの、夏場以降は、中国経済の悪化が顕在化し、また2014年11月からの原油価格の下落が止まらず、またアメリカの利上げもあって、株価は下落傾向。

2016年も原油価格は一時より上昇したものの、イギリスのEU離脱ショックや、アメリカ大統領選の混迷から、株価は低迷。

そして、11月にサプライズとしての新アメリカ大統領への期待から、円安株高へ

2017年2月まではトランプ大統領の政策期待があったものの、4月以降は実際の政策の議会対策次第や、北朝鮮リスクで動きが変わります。

5月の株価は上昇、為替は円高に

◆2007年7月9日の第1次安倍政権の高値18,261円を超えたのが2015年2月19日。
2万円の大台に乗ったのが2015年4月22日。

そして2015年6月24日には、2000年4月12日の「ITバブル」の高値を超え、20,868円を付けました。

2016年の株価は15000円台に下落することもあり、年間を通じて低迷。

そしてトランプ相場でもある2017年は2万円台の大台復帰を伺っています。

◆以下のグラフは1999年以降の月末における米ドル、ユーロ、オーストラリアドルの推移を示したものです。

5月の株価は上昇、為替は円高に

1999年からの18年間の米ドルの平均は106円。

2017年年明け以降、米ドルは1月は円高となりましたが、2月は停滞し3月は後半から円高となり、4月に110円を割る展開もありました。

月末だけをみれば、この5か月は112円~110円台の極めて安定した推移となっています。

ちなみに、5月末の米ドルは110円ですので、平均から見れば円安。

◆日本株は海外投資家の売買動向に左右されます。

5月の株価は上昇、為替は円高に

海外投資家は2月~3月で1.3兆売り越し、4月~5月(第3週まで)は1.5兆円買い越しています。

5か月間では0.3兆円の買い越しとなり、5月末では前年末を少し上回りました。

そして、ドル建てベースで日経平均株価が上がっていかないと、海外投資家の儲けは出ません。


5月の株価は上昇、為替は円高に

2016年は10月までは円建てでは株価は下がりましたが、円高になったことでドル建てでは上昇。

11月からはトランプ大統領への政策期待から株高円安となり、外国人投資家は、そこそこの儲けが出ています。

海外投資家をもっと呼び込むには、企業がしっかり稼ぐこと。

そして、円安に頼らず、
”新3本の矢”を具体化し、構造改革をして、強い日本になっていく
必要があります。


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