FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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8月の住宅建築費(指数)は前年比上昇継続

8月の住宅建築費(指数)は前年比上昇継続
◆建設工事費デフレーター
建設資材費40%+工事関連サービス20%+人件費40%でウエイト付けされています。
人件費が賞与等により大きく変動し、建設費の実態が分かりにくくなるため、国土交通省公表のデフレーターを、独自に6ヶ月移動平均値に換算しています。
消費者物価よりも激しい動きとなっています。

★2017年10月31日に国土交通省が発表した2017年8月の「建設工事費デフレーター」の住宅建築指数は、前年比上昇。10か月連続で前年比上昇しています。

6か月移動平均でも、前年比上昇し過去最高を更新、8か月連続で前年比上昇中です。

          指数   前月比    前年比
単月指数    106.6 +0.5%  +1.7%
6か月移動平均 106.6 +0.2%  +1.7%
消費者物価指数 100.3 +0.0%   +0.7%

◆住宅購入で気になるのは、住宅ローン金利とともに「建築費」。

2011年の大震災以降、建築ラッシュが起きて、建築資材費の値上がりと人手不足が起き、一時建築費が高くなりました。

2012年に安倍政権発足後、アベノミクスと日銀の”異次元の金融緩和”により、長期金利が下がる一方で円安が進展

金利の低下は住宅ローンに恩恵が出ていますが、円安は、建築資材費(原材料)の多くを輸入に頼っているため、資材費が上昇

またアベノミクスの旧3本の矢の「第2の矢」である”機動的な財政政策”は、公共事業を増やしました

こうしたこともあって、建築業界の人手不足と建築資材費の値上がりが続きました。

更に、2014年4月には消費税が8%に上がり、建築費は更に上昇しましたが、増税の影響で住宅建築は前年比減少が続き、2014年の夏をピークに建築費は下落を始めました。

しかし、2015年4月から再び上昇。
単月の指数としては激しい動きを示しますが、

6ヶ月移動平均でみると高止まりの状況が続いてきましたが、2016年に入って5月を底に原油価格の値上がりもあって上昇しています。

そして、2017年5月以降、過去最高値を更新し続けています。

◆2019年10月には再度消費税の増税が予定されています。

住宅購入を検討されている方にとっては、こうした建築費の動向も確認しながら、そのタイミングを図る必要があります。


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8月の住宅建築費(指数)は前年比上昇継続