FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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アメリカの金利がマイナスへ

アメリカの政策金利が下がり2.25%となりました。

昨年8月までは5.25%でしたので、半年程度で3%も下げたわけです。

市場には、更に下がって1%台になるるだろうとの予測も出ています。

さて、普段私達が使っている金利は「名目金利」と呼ばれるものです。

この名目金利に対し、もう一つ金利があって「実質金利」と呼ばれるものがあります。
物価上昇率を加味した金利のことを指します。

※実質金利=名目金利-物価上昇率

この式に当てはめると、アメリカの物価上昇率は約2%とされていますので、今回の利下げによってアメリカの実質金利は「0」になったと言えます。

日本でもかつて名目金利は「0金利」となっていましたが、物価が下落する”デフレ”状態にありましたので、実質金利はプラスでした。

アメリカの名目金利がこれ以上下がると、実質金利が”マイナス”になってしまいます。

と言うことは、「借金した方が有利」となるわけで、元々貯蓄が少ないアメリカとしては更に貯蓄不足になる可能性があるわけです。

※物価が上昇するとお金の価値は下がります。と言うことは低金利で借金して、物価上昇すると”借金の価値は下がった”ことになります。

そして金利が下がればドル安が更に進み、輸入物価の上昇となってインフレが進む可能性が出てきます。

アメリカの金融政策もいよいよ手詰まり感が出てきました。


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アメリカの金利がマイナスへ