FPよもやまばなし

浜松近郊で活動するファイナンシャル・プランナーFP鈴木が、世の中のお金にまつわることや、趣味の映画、山歩き、写真について、書き綴っています。

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分散投資の重要性

先日の日経新聞に、長期運用による分散投資の効果について記事がありました。

記事には、「日本株式」「日本債券」「外国株式」「外国債券」の4つの資産に均等配分して運用した場合と、「日本REIT」「外国REIT」を加えて6つの資産に均等配分して投資した場合の、収益率について書かれていました。

株式と債券を日本と海外に分けて投資するのは従来から行われている投資法で、「国際分散投資」とも言われます。

これに加えて、近年はREIT=上場不動産投資信託やコモディティ=商品(原油、貴金属、穀物など)などにも分散投資する動きが増えてきています。

今回の記事は、従来の4資産にREITを投資先として加えた場合と、4資産だけの場合の収益率の差を示したものです。

記事のデータは、1993年から2007年までの15年間の単年度の収益率を比較しています。

REITを加えて6資産に均等分散投資した場合は、4資産の均等分散投資に比べて、単年度の収益率は勝った回数が多かったことが示されています。

15年間の内、6資産投資の収益率が4資産よりも上回ったのは8回。
4資産の方が上回ったのは4回。
一緒だったのが3回でした。

また、年間の最大・最小の収益率も変わってきます。
6資産の場合の最大収益率・・・+21%、最小・・・-5%
4資産の場合の最大収益率・・・+20%、最小・・・-8%

REITを加えた方が、収益率は高まる上に、リスク(収益率のブレ)は減ります。

そこで、このデータを利用して、私なりに、15年間の長期投資を続けた場合に、1993年初に100万円を投資した場合、2007年末にはいくらになっていたか試算しました。(配当、利息は再投資されたという前提)

6資産均等分散投資した場合・・・353万円
4資産均等分散投資した場合・・・259万円

100万円の差を生み出した。

これらの試算は15年間の過去のデータに基ずくものですので、今後もこのような収益が上げられる保証はありませんが、値動きが異なるものに投資した方がリスクが減るのは、投資理論として確立されています。

私は、更に物価の連動性がある「コモディティ=商品」や経済成長が著しい「新興国株式」への投資も加えていくことで、更にリスク分散を図るのが良いと思っています。

”お金は巡る”です。


この記事へのコメント :
あっ この記事 僕も目にしました
確かに分散投資の重要性はわかるのですが
投資対象が6つも7つもなると
バランス(比率)をどの程度にしようかと
悩んでしまいますね
単純に1/6とかでも良いのかも知れませんが
その人の環境によっても変わってくるでしょうし。。
ま~ このあたりがFPさんの腕の見せ所なのでしょうね・・ また,いろいろと教えてください
Posted by 海援隊海援隊 at 2008年04月11日 08:12
さすが海援隊さん。
運用情報はキチンとおさえていますね。

そうそう。配分比率が要です。
Posted by FP鈴木 at 2008年04月11日 10:51

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分散投資の重要性