ＦＰよもやまばなし

共働きの家庭にとって、家事の負担は大きいものです。
仕事で遅くまで働いて家に帰って、炊事や掃除、場合によっては洗濯、そして子育て。

このような家庭が利用する「家事支援サービス」の市場が拡大しています。

家事をする時間が無い、子供の面倒を見たい、もっと仕事に励みたい　などなど、理由は様々のようですが、確実に市場は広がっていて、２０００年には５４７億円だったものが、２０１０年には１０００億円程度まで拡大すると予想されています。

これは言うなれば「時間を買う」という事です。

避けて通れない家事を家事代行会社に任せて、時間を買い、家事よりももっと価値のある事に時間を費やすわけです。

これは人生を豊なものにするための手段です。

時間を買うには、それなりのお金がかかります。
２時間で４０００円～７０００円程度のようです。

日本には昔から「家政婦」という家事代行サービスがありますが、こちらは個人対個人の契約。
今拡大しているサービスは、個人対会社の契約となり、トラブルが起きたときには安心感が得られるとのこと。

FPはコンサルティングの際、支出の状況を確認して、使途不明金が無いか見ていきます。
そして、お金のムダを省き、資産を増やしていこうとアドバイスします。

この「時間を買う」というのは、そのご家庭の「時間の配分」を確認してムダを省き、豊な人生を送っていこうというものです。

給料から税金、社会保険料を差引いた残りを「可処分所得」と言いますが、
１日２４時間から「睡眠・仕事・食事等の基本生活時間」を差し引いたものを「可処分時間」と呼びます。

お金と時間をどのように配分していくのか。
どちらも豊な人生を送るための手段ですが、このバランスが難しい。