FPよもやまばなし

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激震!アメリカ金融安定化法案 否決

今朝のニュースは 大変な驚きでした。

アメリカ政府が、議会の有力者と調整し、"政府と与野党の議会が合意した"金融安定化法案が、下院議会で否決されました。

ブッシュ大統領が属する共和党議員から、造反者が出たためと言われています。

このニュースで、金融不安が早期に収まるとの期待が後退したことから株価は急落。
ニューヨークのダウ平均株価は777ドルもの、過去最大の下落となりました。

今年は大統領選挙ですが、実は議会選挙もあり、また、
元々、共和党は「自由な市場経済」を信念とするところがあり、政府が税金を使って金融機関を支援するのは反対でした。

一部の議員は、"国民の気持ち"を考えると、この法案に賛成すると自分の選挙で不利になると考え、反対票を投じたようです。

一方で、アメリカの金融機関が次々に破綻したり、買収されたりする中で、「自分の預金が守られるのか不安」との声も国民にはあり、"国民の気持ち"がどこにあるのか、しっかり見極めなければなりません。

今朝の日経新聞には「米金融安定化法案成立へ」の見出しがありましたが、私も当然法案は成立と思っていましたので、ただただ驚きです。

ヨーロッパでも、いくつかの金融機関の国有化が出てきています。
アメリカ政府は、次なる対策を早急にまとめる必要があります。

このニュースの前、日米欧の9カ国の中央銀行協調による、65兆円のドル資金の供給を決め、日銀総裁が昨日深夜に緊急会見を開き、市場の動揺を鎮めようとしたのに、金融安定化法案が否決されては効果半減です。

*ドル資金の供給・・・
 金融不安で銀行間で短期に貸借するドル資金の金利が急上昇し、資金繰りが厳しくなった金融機関に資金を供給するものです。 
 経済の"血液"である金融に対して、"点滴栄養剤"を投与するイメージ。

*金融安定化法案・・・
  金融機関が抱えた不良債権を国が買い取って、金融機関の健全化させていく法案。
  言うなれば病巣の一部を切り取る"外科的手術"




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