日経ヴェリタスに興味深い記事。
日本の所得税と住民税を合わせた税率は、"実効税率"からみると、世界各国との比較では意外に「低い」ことが分かりました。
国際会計事務所KPMGが、世界87カ国の個人所得に対する税率を調査し、比較可能な72カ国の中では52番目。
実効税率は14.73%となり、ドイツの17.89%、アメリカの19.33%を下回りました。
これは、年収10万ドルで、子供が2人いて配偶者には所得が無い場合の順位です。
サラリーマンの場合、毎月の給料やボーナスによって得られる収入に対し、様々な「控除」があります。
税金は、「年収」に対して課税されるのではなく、各種控除を引いた「所得」に対して課税されます。
今回の調査対象の例で言えば
・基礎控除 ・・・ 38万円
・給与所得控除・・・220万円
・配偶者控除 ・・・ 38万円
・扶養控除 ・・・ 76万円(2人とも15歳以下とする)
【所得控除合計】 372万円
・健康保険料 ・・・41万円
・介護保険料 ・・・ 6万円
・厚生年金保険料・・・77万円
・雇用保険料 ・・・ 4万円
【社会保険料控除合計】 128万円
所得・・・1000万円-372万円-128万円=500万円
所得税率・・・20% (控除43万円)
〇所得税 57万円
住民税率・・・10%(所得税と控除額が異なります)
〇住民税 52万円
★1000万円の年収に対し、「所得」への税金は109万円・・・実効税率は10.9%
※KPMGの調査結果と異なりますが、KPMGは国際比較するために控除制度の違いを加味しているとのこと。
そのため、単純に日本の控除制度を適用すると、更に実効税率は低くなります。
日本の所得税の最高税率は50%ですが、これが適用される所得は「1800万円超え」です。
最高税率比較では、デンマーク、オーストリア、ベルギーに次いで4番目に高いそうです。
”日本の税率は高い”と言う声をよく聞きますが、「実効税率」の観点では、それほど高くないようです。
日本の所得税と住民税を合わせた税率は、"実効税率"からみると、世界各国との比較では意外に「低い」ことが分かりました。
国際会計事務所KPMGが、世界87カ国の個人所得に対する税率を調査し、比較可能な72カ国の中では52番目。
実効税率は14.73%となり、ドイツの17.89%、アメリカの19.33%を下回りました。
これは、年収10万ドルで、子供が2人いて配偶者には所得が無い場合の順位です。
サラリーマンの場合、毎月の給料やボーナスによって得られる収入に対し、様々な「控除」があります。
税金は、「年収」に対して課税されるのではなく、各種控除を引いた「所得」に対して課税されます。
今回の調査対象の例で言えば
・基礎控除 ・・・ 38万円
・給与所得控除・・・220万円
・配偶者控除 ・・・ 38万円
・扶養控除 ・・・ 76万円(2人とも15歳以下とする)
【所得控除合計】 372万円
・健康保険料 ・・・41万円
・介護保険料 ・・・ 6万円
・厚生年金保険料・・・77万円
・雇用保険料 ・・・ 4万円
【社会保険料控除合計】 128万円
所得・・・1000万円-372万円-128万円=500万円
所得税率・・・20% (控除43万円)
〇所得税 57万円
住民税率・・・10%(所得税と控除額が異なります)
〇住民税 52万円
★1000万円の年収に対し、「所得」への税金は109万円・・・実効税率は10.9%
※KPMGの調査結果と異なりますが、KPMGは国際比較するために控除制度の違いを加味しているとのこと。
そのため、単純に日本の控除制度を適用すると、更に実効税率は低くなります。
日本の所得税の最高税率は50%ですが、これが適用される所得は「1800万円超え」です。
最高税率比較では、デンマーク、オーストリア、ベルギーに次いで4番目に高いそうです。
”日本の税率は高い”と言う声をよく聞きますが、「実効税率」の観点では、それほど高くないようです。