住宅ローンの金利がなかなか下がってくれませんね。
代表的な住宅ローン商品「フラット35」の金利水準を見てみると、昨年の9月のリーマンブラザーズショックの後、じわじわ上昇しているのが分かります。
住宅ローンは長期間の貸出金利のため、「10年もの国債の利回り」を参考に金利水準が決められていきます。
「新規に発行された10年もの国債の利回り」の推移と比べてみると、住宅ローンの金利は1ヶ月遅れで動いているのが分かります。
昨年の11月以降は国債の利回りは低下傾向にあるのに、住宅ローンは上昇に転じています。
大幅な景気悪化によって雇用不安をはじめ、収入低下等の”個人の信用リスク”が高まり、貸出金利にリスクプレミアムが付いていると判断できます。
国が特別保証枠でも用意しないと、ローン金利の低下は当面望めないかもしれません。