総務省が毎月調査している「家計調査報告」によると、平成20年の平均値は、2人以上の世帯の金融資産の保有額は、平均1680万円となりました。
調査対象は2人以上の世帯へのアンケート調査で、回答は8,076世帯。
いつものことですが、多くの資産持っている世帯がいることで、平均値が高くなる傾向があります。
では「庶民感覚の平均値」と言われるものが「中央値」で、こちらは995万円となりました。
これでも”多い”と言う感じがします。
この手の調査は、金融広報中央委員会でも実施しています。
この調査結果は、先日こちらの記事としてアップしています。
驚いたのは、二つの調査結果に大きな差があること。
金融広報中央委員会の調査は平成20年7月のデータで、総務省は平成20年の年間平均値の違いはあるものの、
・金融資産の平均値は総務省テータが、448万円も多い1680万円で、
・中央値も565万円も多い、995万円となっています。
※中央値というのは、保有額を少ない順に並べ、順番が真ん中の人が保有する金融資産が995万円ということです。
なぜこんなにも違いが出たのか不明です。
しかし、平均値の金融資産の内訳比率は似たデータとなっています。
◆総務省のデータ
貯蓄・・・986万円(59%)
保険・・・384万円(23%)
有価証券・・・270万円(16%)
その他・・・30万円(2%)
◆金融広報中央委員会のデータ
貯蓄・・・625万円(54%)
保険・・・288万円(25%)
有価証券・・・195万円(17%)
その他・・・44万円(4%)
世代別に見ると、60歳以上の世帯が多額の資産を保有し、平均値を上げているのは、60歳以上の世帯ということがわかります。
この総務省の調査では、「負債」も調査しており、この平均値は498万円となっています。
但し、負債がある世帯だけの平均値は1,211万円で、中央値は830万円です。