日経平均株価は、6/12に10,135円を付け、その翌週は349円下げて、6/19は9,786円。
6/15の記事「株価は1万円回復したものの・・・」で、「回復スピードが従来よりも速い」あるいは「テクニカル面からも、すぐに1万円を押し戻される」との予想を書きましたが、その通りになりました。
6/22は9,826円でやや上昇しましたが、現在の株価は割高なのか、割安なのかが分かりにくい状況にあります。
伝統的な判断基準としてPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)があります。
PERは40倍近くを示し、「割高」サインです。
しかし、PBRでは1倍割れとなり、「割安」サインです。
割高でもあって割安でもある、判断に迷う状況が現在の株価です。
こんな時のための判断指標として、日経ヴェリタスが次のような指標を紹介していました。
◎ アクルアール(会計発生高)
会計上の利益から、現金収支(キャッシュフロー)を引いた差額。
アクルーアルがプラス傾向ならば、現金創出が遅れ気味のことを示します。
営業利益から、営業キャッシュフローを差し引いて求めます。
損益計算書で表現される利益は、一般的にキャッシュフロー表の現金収支と異なることが多いのですが、長期的には一致します。(なぜ一致しないのかは、説明が長くなるので割愛)
このアクルアールが小さいと、株価は上昇しやすい傾向があります。
(会計上の利益と現金収支の差が小さいと言うことは、資金繰りもキチンとしていている、と言うことになります)
◎ PSR(株価売上高倍率)
PERは、一株当りの予想利益を算出し、現在の株価がその何倍になっているかを示していますが、予想利益がマイナスになっていたり、大幅な減益予想となると、PERは算出不能になったり、大きくなります。
それでは困るので、利益の源泉である売上高を利用した指標が、PSRです。
売上高であれば、マイナスになることはないし、不況のときこそ、売上の増加がものを言うわけです。
一株当りの予想売上高を算出し、現在の株価の何倍になっているか計算します。
売上高の増減率とPSRを組み合わせて検討するのが良さそうです。
◎ NNV(正味解散価値)
貸借対照表で、純資産(株主資本、自己資本)は会社の解散価値を示していると言われます。
しかし、実際に会社を解散しても、純資産以下の価格にしかならないことが多いようです。
と言うのも、資産を売却し、負債を返済して初めて、株主は残った資産を手にするわけですが、資産で計上されているものが、簿価の価値が実際にあるかどうかは別の話で、売却すると、思ったほど現金にできないこともあります。
そこで、様々な資産を簿価に対して、割り引いて計算し、そこから負債を差し引いて残ったのが、NNV(正味解散価値)とします。
その金額を一株当りで計算し、現在の株価に対し何倍まで買われているのかを見ることで、割安かどうかを判断し、かつ安全な企業を判断していく指標です。
指標はいろいろな数字を示しますが、大切なのは
・同じ企業を時系列に見ていくこと。
・同業他社比較をすること。
です。
6/15の記事「株価は1万円回復したものの・・・」で、「回復スピードが従来よりも速い」あるいは「テクニカル面からも、すぐに1万円を押し戻される」との予想を書きましたが、その通りになりました。
6/22は9,826円でやや上昇しましたが、現在の株価は割高なのか、割安なのかが分かりにくい状況にあります。
伝統的な判断基準としてPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)があります。
PERは40倍近くを示し、「割高」サインです。
しかし、PBRでは1倍割れとなり、「割安」サインです。
割高でもあって割安でもある、判断に迷う状況が現在の株価です。
こんな時のための判断指標として、日経ヴェリタスが次のような指標を紹介していました。
◎ アクルアール(会計発生高)
会計上の利益から、現金収支(キャッシュフロー)を引いた差額。
アクルーアルがプラス傾向ならば、現金創出が遅れ気味のことを示します。
営業利益から、営業キャッシュフローを差し引いて求めます。
損益計算書で表現される利益は、一般的にキャッシュフロー表の現金収支と異なることが多いのですが、長期的には一致します。(なぜ一致しないのかは、説明が長くなるので割愛)
このアクルアールが小さいと、株価は上昇しやすい傾向があります。
(会計上の利益と現金収支の差が小さいと言うことは、資金繰りもキチンとしていている、と言うことになります)
◎ PSR(株価売上高倍率)
PERは、一株当りの予想利益を算出し、現在の株価がその何倍になっているかを示していますが、予想利益がマイナスになっていたり、大幅な減益予想となると、PERは算出不能になったり、大きくなります。
それでは困るので、利益の源泉である売上高を利用した指標が、PSRです。
売上高であれば、マイナスになることはないし、不況のときこそ、売上の増加がものを言うわけです。
一株当りの予想売上高を算出し、現在の株価の何倍になっているか計算します。
売上高の増減率とPSRを組み合わせて検討するのが良さそうです。
◎ NNV(正味解散価値)
貸借対照表で、純資産(株主資本、自己資本)は会社の解散価値を示していると言われます。
しかし、実際に会社を解散しても、純資産以下の価格にしかならないことが多いようです。
と言うのも、資産を売却し、負債を返済して初めて、株主は残った資産を手にするわけですが、資産で計上されているものが、簿価の価値が実際にあるかどうかは別の話で、売却すると、思ったほど現金にできないこともあります。
そこで、様々な資産を簿価に対して、割り引いて計算し、そこから負債を差し引いて残ったのが、NNV(正味解散価値)とします。
その金額を一株当りで計算し、現在の株価に対し何倍まで買われているのかを見ることで、割安かどうかを判断し、かつ安全な企業を判断していく指標です。
指標はいろいろな数字を示しますが、大切なのは
・同じ企業を時系列に見ていくこと。
・同業他社比較をすること。
です。