個人向け融資低迷

FP鈴木

2009年07月24日 20:00

昨日の記事で、「銀行への定期預金が増加する一方で、その資金は企業や個人への融資に回らず、国債へ投資」と書きました。

今日は、「個人向けの融資が低迷」している話です。

日本銀行の発表によると、「主要銀行の個人向け融資は、個人の資金需要(借りたいという申し出)が減っているため、2000年以降で最低の水準になった」とのこと。

住宅ローンや消費者ローンが減っている。つまり、
雇用環境の悪化や収入の減少で、住宅購入に踏み切れない人が続出している、と言うことです。

私もコンサルティングをしていて、
将来の家計診断を行うために、収入状況をお聞きすると、残業やボーナスの削減で、昨年対比収入が大幅に減っている人が殆どです。

そして、住宅の購入の試算をしていくと、もっと頭金を貯めて、住宅ローンの返済を減らさないと、家計が厳しくなる方が増えています。

昨年までの収入レベルならば、何とかやっていけるのに、今年の収入レベルでは住宅購入に躊躇するのはもっともな話。

政府が住宅ローン減税の拡充や、住宅ローン商品へのてこ入れを図りましたが、エコカーやエコポイントと違って、住宅購入の際、補助金が出るわけではないので、消費者にはなかなか響かないようです。



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