2月の株価は円高とアメリカ関税政策で下落

FP鈴木

2025年03月01日 08:19


2025年2月の日経平均株価はトランプ大統領の関税政策と円高により株安に。

2025年2月の株価は中旬までは好調な企業決算により39,000円前後で推移したものの、下旬から円高の進展とトランプ大統領の追加関税により37,000円台で終了。

2月末の日経平均株価は37,155円、前月比-6.1%、-2,417円
※ニューヨークダウ:43,840ドル、前月比-1.6%、+704ドル

ドル為替レートは2月末150.6円。前月比3.0%の円高
下旬からアメリカの長期金利が低下する一方で、日本の長期金利は上昇。こうした日米の金利の動きにより金利差が縮小し円高となりました。

1か月間の変動率(高値÷安値)は、株価は7.4%、為替は4.9%、株価はやや動き、為替は少し動きました。

2012年12月に第2次安倍政権が誕生し、「3本の矢:アベノミクス」への期待から、株価は上昇、円安に。菅政権、岸田政権、石破政権へと移行し、12年2か月経ちました。
日経平均株価は2012年11月14日の”野田元総理の解散宣言”から+328.8%。

◆2024年1月以降の動き
2024年に入り円安となり、新NISAが始まり、外国人投資家の買いが入ったことで1月はぐっと上昇。2月は半導体関連株、商社株を中心に上昇し史上最高値を更新し、3月はついに40,000円台へ。
4月,5月は38,000円台を推移しましたが、6月以降円安が進み7月11日には過去最高値の42,224円を付けたものの、7月末に日銀が利上げし、8月は円高が進み株価は下落し38,000円台へ、9月以降は38,000円~39,000円台で推移。

2025年は年初に一時40,000円台を付ける場面もありましたが、トランプ大統領の関税政策、中国の低価格AI半導体の発表により半導体株が下がり、1月は39,500円台で終了。

◆2万円の大台に乗ったのが2015年4月22日。
2015年6月24日には、2000年4月の「ITバブル」の高値を超え、20,868円を付けました。
2017年は春以降は世界的な景気回復により株価が上昇し、2万円台の大台復帰を果たし、2018年1月と、9月に24,000円台を回復したものの、世界的な景気後退懸念で下落。2019年は2万円台から再スタートし12月には24,000円台を再度回復。

2020年は新型コロナが経済に大きな影響を与え株価は3月に大幅下落しましたが、アメリカ大統領選挙結果とワクチン開発進展により、一気に株高となり1991年2月末の26,409円を越えました。

2021年は30年ぶりに3万円台を回復したものの、
2022年は新型コロナ感染拡大、アメリカ利上げ、ウクライナ侵攻、世界的な物価高による景気悪化懸念により年間では4年ぶりに下落し26,000円台に低迷。

2023年は3月に欧米で銀行破綻が相次ぎ一時26,600円台に下落。4月にアメリカの著名な投資家ウォーレン・バフェットが日本商社株の買い増したことをきっかけに海外投資家からの資金流入が増え、6月には33,700円台まで上昇。その後は30,000円~33,000円台で推移。

◆以下のグラフは1999年以降の月末における米ドル、ユーロ、オーストラリアドルの推移を示したものです。

1999年から2025年2月迄の約26年間の米ドルの平均は111円。
2025年2月末の米ドルは151円ですので、平均から見れば36%の大幅な円安水準。

※為替で注意すべきは、その変動幅。月間では数%の変動であっても、長期で見るといずれの通貨も平均値対比で、±30%程度の振れがあります。

◆日本株投資の6割は外国人投資家が占めているため、日本株は外国人投資家の売買動向に左右されます。

2023年は3兆4900億円の買い越し。2024年は2700億円の買い越し。
2025年2月第4週まで1000億円の買い越し。
日本企業の強さが本物であることが認められなければ海外投資家の買い越しは続きません。

為替に沿って動く日本株は、外国人投資家に振り回される状況が続きます。
そして、ドル建てベースで日経平均株価が上がっていかないと、海外投資家の儲けは出ません。

2020年は新型ウイルスの影響を挽回し、円高もあって+22.6%。2021年は2月に過去最高値273$に迫る272$を付けましたが、円安進展により-6.0%。2022年は円安と株価下落により-20.4%。
2023年は海外投資家の日本株見直しで+19.0%。2024年は+7.2%、2025年は2月末で-2.7%

★2025年は日米の政策金利の行方が懸念され、中国景気減速懸念、アメリカ大統領の関税政策などがあります。

今後は、IT投資の加速、事業拠点の分散化をし、円安に頼らず、構造改革を具体化し、生産性を上げて、成長分野への投資、新規事業やビジネスモデルを創出して、強い日本になっていく必要があります。

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